こんばんは。スタッフのはなです。
朝の会のーコマ。
一度目の呼びかけでは返事をしなかったSくんとSMくんに向けて・・・
Kちゃんが、「みんなで呼ぼう!」と声を上げた。
「せーの MSくん!」

「せーの!Sくん!」

二人とも、呼ばれた方を見るとひとりずつ顔を確かめて、
呼んでくれた仲間の目をしっかり見つめたのだった。
声ではなく、目で返事をしたのだね。
その瞬間、心のつながりが確かにあったことがわかる。

「まあるくなあれ」では、今日のメンバーたちのやる気を表しているかのように、
あっという間に輪ができた。
準備をする仲間を待つ目が優しい。
だが、最後にSくんの片方の手が空いていた。

すると、隣にいたHちゃんがすっと手を差し出した。
その手を見たSくんは、よだれでびちょびちょになった自分の手を手拭いで拭い、
丁寧に握り返した。
こんな状況でも相手を大切に思える、その心が何より尊い。
Sくんは、その後空を見上げて言った。

「太陽が雲から出てきたね」
その顔はもう、次の時間へ向かっていた!
今日の子どもたちは、どこを見ても誰を見ても、
とにかく輝いている✨


心がほぐれていて、声が大きい。
そんな誰か一人の空気感が次々と伝染していくみたい。
コミュニケーションも、とても盛んだった。

「ここに入れていい?」と聞くHくんに、
「そこはだめ!」と伝えたYちゃん。
しょんぼりとしたHくんの表情をすぐに読み取ったYちゃんはすぐに、「あ、ここならいいよ」と言葉を変えた。
ちゃんと相手を見ているのだなあ。
気持ちのこもった“本物のコミュニケーション”だ。

両手いっぱいに家族へのお土産を持っていたHちゃん。
トイレに行くから「持ってて」と私に頼んだけれど、
こまめでは“自分のものは自分で”が基本。

しばらく考えたあと、HちゃんはKくんのもとへ行き、
「Hちゃんトイレに行くから、持ってて」とお願いをしていた。
Kくんは「いいよ」と快く引き受け、
Hちゃんの帰りを静かに待っていた。
戻ってきたHちゃんに「はい、これ」と渡したKくん。

その瞬間から、ふたりの距離はぐっと近づいた。

「いっしょに行こうよ」
「いいよ」
Hちゃんの言葉に、突っかかりもなく返すKくん。
心がほぐれると、仲間との距離は一気に縮まるんだ。
帰り際、泣いていたSくんに寄り添ったのは、
HくんとHちゃん――Hコンビ。
つい最近までは、立場が逆だったふたり。


今ではその表情や手つきに、
「その気持ち、わかるよ」という共感がにじんでいた。
経験してきたからこそ、分かち合えるやさしさがある。
SHくんとSMくんも遠くから見守ってくれていたんだね。

優しさはめぐる。
仲間からしてもらったことや見てきたことを、アウトプットするとき
それは突然にやってくる。
そんな瞬間に立ち会えるから、面白い!
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