こんばんは。
子どもたちの 「自分でやろうとする意欲・力」を
引き出すサポートをする
元小学校教員の ずんずんです🌱。

「もう!押さないだよ!」と Hくんが大きな声で言う。
傍らには 横たわり 目に涙を浮かべているAちゃん。
どうしたことだろう。
ちょっと ときを巻き戻してみる。

こまめの お山には
穴ぼこがある。
子どもたちは そこに入って 遊ぶのが大好き。
2,3歳の身体なら
5,6人 温泉のように
はいっているときもある。

そのうち HちゃんとAちゃんが
話しながら ヒートアップしてきているのを感じた。
そして あっという間に このような状態。
Hちゃんが Aちゃんに くってかかったんだ。
全力で押し倒したり 引っ張ったり。

その声や場面に 慌てて駆けつけるIくんの姿も。

Hくんは 冒頭のように言っていた。
「押さないだよ!」「救急車呼ばなきゃいけない。」
なかまが 倒された!
と 子どもたちにとって 緊急事態だった。
ただ おもしろいことに
「はっ!」と 思ったのは
押し倒して泣かせてしまった張本人 Hちゃんなのだった。
「やっちまった」と顔に書いてある。
もうそこから 反省が始まっている。

Aちゃんを つかんだときに
帽子がずれてしまった。
「Aの帽子!!」と Aちゃんもすごい剣幕で
Hちゃんに怒鳴った。
そりゃそうだ、頭に来るもの。
でもそこでまた さらなるヒートアップがあるのか、
と思っていたら
なんとも丁寧な手つきで
Hちゃんが そっとAちゃんの頭に帽子をかぶせ始めた。
おや さっきのさっきまで
激しく押し倒していたのに??

そのあと Aちゃんの目を しっかりと見て伝えていた。
「もうHちゃんのお化粧のとこには入んないでね。」
Aちゃんも 負けずに言う。
「Aの 氷の結晶のお部屋には入んないでね。」
少し何か考えている顔をしていた Hちゃんは言った。
「Hちゃんのお化粧と Aの氷の結晶って
書いとくね。」
「ありがとう、書いてくれて。」
この会話で もうふたりはおだやかになっていた。
むしろ結束力が高まり
「あたしたち ふたりだけ!」のようにも なっていた。
極端(笑)。
でも ここで終わらないのが 子どものという生き物。

ホースリールを おみこしに見立てて
わっしょい!と おもしろい遊びを考え出して
みんなで 遊んでるなと思っていたら
また さっきのふたり!
「だめー!」「だめー!」
押し問答を していたら
Aちゃんが 肩で息をして
でも ため息もつきながら
その場から 離れる後ろ姿を見た。
そのあとは はなちゃんがひろってくれた。

事情を知らない はなちゃんにAちゃんは
「だめー!」って(また)言っちゃった。
だめのときは 休めばいい。
また休憩して行くの。
と伝えたそう。
3歳のことばです。
Hちゃんも そうだ。
よく座っている切り株がある。
おうちで 「あそこに座ると 落ち着くの。」
と言ったそう。
自分がしたことを 俯瞰できる子どもたち。
そんな ことばに出会うとき
その子の 本当の姿を見た気がする。

ことばが必要なときと
さほど 必要じゃないときも あるんだなぁ。
こころと ことばを
つむいで つむいで。
明日のこまめも 楽しもう。
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こまめの体験・見学、随時大募集中です!



