思うままに

こまめ

朝の会の「まあるくなあれ」の時間。
勢いよく手を繋ぎ始めた子どもたちは、あっという間に歌い始めた。

でも、大きな歌声を遮って、「ちょっと待って!」とHくんの声が響いた。手を繋ぎ損ねている2人の間に気づいたのだ。

続いてIくんもそっと間に入り、自然と輪になっっていった。
ひとりひとりの成長が、集団の力を引き上げているのを感じる。朝から元気な声が響いた気持ちのいい朝だ。

面白いのは、朝の会が終わった直後が一番盛り上がること。
あいさつをして水を飲むと、みんな自分のやりたいことに一直線。

まず走って、叫んで、笑って…そこからゆっくり自分の遊びに入り込んでいく。
それぞれの「動き出す瞬間」がとても自由で、見ていて気持ちがいい。
心を一つに、朝のあいさつを気持ちよく終えられたからなのだろう。

焚き火だって、子どもたちにとっては立派な遊び時間。
THくんは見ているだけだったところから、落ちている小枝を入れるようになってきた。今日は火が大きくて目をつぶってしまったけれど、それもこの距離でしか得られない学びだ。

Sくんは、焚き火のために枯葉をせっせと集めて入れたけれど、熱さに驚いてバケツごと落としてしまった。
「あっ!あぶない!」と、スタッフ3人が同時に大きな声を出して動いた真剣な表情に、Sくんはびっくりして涙。
「怖かった?びっくりした?」と聞くと、「うん」と小さく返事。
大事に至らず良かったけれど、この経験もまた一つの学びだった。
火の魅力も怖さも、言葉ではなく“その場にいること”でしか積み重ねられないものだ。

台の上ではおままごと。
Yちゃんが土をケーキに見立てて寄せると、偶然できた模様を見てHくんが「お日様みたいだね」と。

「Yはお日様になりたいの」「Hくんはお星様になりたいの」
理由は聞いたけど、二人とも、「わからない」と。
でも、それでいい。
大人にはない“感じるままに生きる感覚”が、子どもたちには確かにあるのかもしれないなあ。

目に土が入り涙目のIくんに、Kくんが「目ぱちぱちしてごらん?」と声をかけると・・・

Iくんは拍手しながら「ぱちぱちぱちー!」。
ズコーッとなりつつも、場は笑いに包まれ、Iくんの目もいつの間にか元通り。
そんな平和な瞬間がここにはたくさんある。

大きな泣き声が遠くから聞こえると、遊んでいた子どもたちが一斉に顔を向ける。
「泣いてるね」「どうしたんだろう」
様子を観察し、向こう側にも仲間が集まっていることを確認すると、また自然と遊びに戻っていく。
離れていても心は寄せている。状況を理解する力が育っているんだ。

発想豊かで、キラキラしていて、自分にまっすぐな子どもたちは本当にかわいい。
気になったことにはちゃんと目を向け、今この瞬間に正直に生きている。
その姿を今日も、そばで感じさせてもらった。
自分に正直に、ありのままに生きる子どもたちからは学ぶことがたくさんあるなあ。

タイトルとURLをコピーしました